現在は生産されていないキャブレター仕様
キャブレターとは、ガソリンエンジンにおいて燃料をシリンダに送るための装置のことです。ピストンが下がる力を利用して空気を吸い込む際に、その空気の流れを利用して霧状のガソリンをシリンダに送り込みます。
しかし近年、このような装置はあまり用いられていません。燃費の向上や排気ガス規制クリアのため、より細かくガソリンの量を調節できるフューエルインジェクションが用いられることがほとんどです。
ハーレーも、2007年以降に販売される新車の全てのモデルがフューエルインジェクション仕様となりました。これにより、エンジンの始動性や環境性能を向上させることができました。
しかし、インジェクションとキャブレターではアクセルレスポンスなどの乗り味の変化も見られることから、昔のハーレーの乗り味を好むオールドファンの間では、キャブ仕様の古いハーレーも根強い人気があります。
現在は中古車としてしか手に入れることができませんが、長い歴史を持つハーレーならではの現象かもしれません。